背骨のゆがみとジェンガの法則

歪んだ体を想像した時に、背骨が曲がりくねった状態をイメージされる方が多いと思います。しかし実際のところ、体を歪ませているのは、骨ではなく筋肉なんです。

身体の構造上、骨と筋肉はセットで考える必要があります。

筋肉と骨の深~い関係

人間の体には骨と骨がつながった関節があり、全体としての骨格が形成されています。骨には筋肉(骨格筋)がくっついていて、その筋肉が伸びたり縮んだりすることで骨も一緒に動きます。

そして骨格は筋肉によってその位置が保たれていて、筋肉は左右2つの方向からそれぞれ骨格を支えています。

その2つの筋肉がバランス良く、同じ力同じ長さで拮抗した状態を保っていれば問題ないですが、2つの筋肉のどちらかが強すぎたり弱すぎたり、どちらかが硬すぎたり柔らかすぎたりすると、バランスが崩れて骨の位置がズレてしまう。これが歪みの構造です。

   

このように筋肉のバランスが崩れて骨格が歪んでしまうと、まわりの神経や血管が圧迫されて、痛みやしびれ、むくみといった症状が現れます。

背骨のゆがみはジェンガと同じ

ジェンガとはコレ!先に崩したら負けの積み木のゲームです。

ジェンガを1本引き抜いて上に積み上げる時、右に傾いてきたな~と思ったら、倒れないように左に積み上げてバランスとりますよね?実は、人間の体でも同じことが無意識のうちに行われています。

人間の背骨の場合、横から見た時に生理的弯曲といって、S字カーブを描いているのが本来のカタチです。これは重力と地面からの衝撃を吸収して逃がすための形状で、カーブで筋肉の負担を減らしているんです。

しかしどこかでバランスが崩れると、それより上の部分でバランスを保とうとして歪みが発生!姿勢の土台である骨盤が左に傾けば、背骨は右に歪むことでバランスをとります。そして骨盤が後ろに傾けば、背骨は前に歪んでバランスをとるので、背中が丸まった猫背・ぽっこりお腹・ぺたんこお尻のラインが出来上がってしまう訳です。

 

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